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なぜ根管治療は難しい?

こんにちは
カナルデンタルオフィス近 加名代です。

当院にいらっしゃる患者さまは、

・何回も治療しているのに腫れや痛みがとれない。
・治療後、被せてもらったが、噛むと痛い。
・一度は治ったと思ったのにまた再発し、それを繰り返している。
・定期検診でレントゲンを撮った際に、根元に大きな病気を発見した。
・治療後、歯がしみてつらい。

などなど、、、
痛みはもちろん、治療期間が長く、噛めない期間が長くなると心身ともに疲労してくるものですよね。

 

なぜ治りにくいの??
素朴な疑問が沸き起こりますね。

今日はその理由をお答え致します!!

 

”歯の内部(根管)は皆さんが想像するよりはるかに複雑” なのです!!
根の管といっても水道管のように形が単純ではないということです。

下の写真は歯を透明にして色を染めたものですが、特に矢印を見てください。
主に根の先端部付近には物凄い数の神経の枝が網の目のようになっているのです。

ここにバイ菌がこびりついてしまったら、
たとえ専門医院でも、除去するのに限界があるほどです。

しかも、
この管は水道管のようにまん丸ではなく、
いびつで楕円形をしていることも多いのです。

皆さんが知っている針のような治療器具の断面は円形ですから、
当然何度こすっても
器具はある一面にしか届いていないことが多いということです。

では消毒剤で細菌を全て殺菌すれば??
と思うかもしれませんが、
それこそ濃度の濃〜い劇薬でも使用すれば

細菌はいなくなるかもしれませんが
ヒトも死んでしまいます(汗)。

人体にも有害な影響が少なく、
かつ細菌もある程度死んでくれる消毒剤を、

顕微鏡で細か〜く確認しながら、
超音波洗浄機で撹拌し除去し、殺菌効果の高いお薬を中に入れて
できる限り殺菌するしかないのです。

世界中の多くの根の治療の専門医は
みんな同じ方法で治療をしています。

現在のところ、残念ながら世界中のデータを調べてみても、
根の中の細菌を完全に死滅させる方法は
まだでていません。

だからこそ、
歯内療法の専門医院は、

これ以上細菌を中に入れないように、
治療の際はラバーダム(当院HP参照)という
器具を絶対に使用します。

そして顕微鏡を見ながらひたすら根管の中を綺麗にする為、
治る確率が高くなるのです。

長くなりましたが、素朴な疑問が解決されましたでしょうか?

私が所属する
ペンエンド スタディクラブ インジャパン
先生たちは日本全国におりますので
お気軽にご相談ください!

次回は、
専門医院で根管治療をしても治らなかった歯は抜歯になるの?
という素朴な疑問にお答えします。
(因みに、まだ治す方法があります)